耐久性
長く暮らせること
建物が出来上がった時点の強度以上に大切なのは、その構造強度が長期間に渡って維持される仕組みです。
例えば、建物の強度を損なわせてしまう代表的なものの1つに「雨漏り」があります。雨漏りしないために、隙間をつくらない防水層は重要なのですが、一方で隙間がないがゆえに、もう一つの劣化要素になる、躯体内に発生する「水蒸気」などを、すみやかに排気・乾燥させる妨げになる場合があります。そのために、「止水」と「通気・換気」のトレードオフを高度にバランスさせる細かな仕組み・納まり部材の工夫(*)を、採用しています。
また、高価なタイル張りのような外装の表面材の耐久性だけにこだわるのでなく、屋根や壁の「通気・換気」が確保されていることや、白蟻や腐朽菌などのリスクを軽減できる化学的処理など、構造体はもちろん各種の外装下地や、電気や水道設備の壁貫通部分のこまかな防水処理など、見えなくなってしまう部分の施工に注力することで、長期間に渡って安心して暮らせる家づくりを追求しています。